お口の健康と姿勢の関わり
2023/10/16
姿勢が傾いている、歪んでいる子どもが急増!!
「自分または、お子様の姿勢が気になりませんか??」
当院では、お子様の歯並び矯正として以前より口腔筋機能療法(MFT)とトレーナー(マウスピース)を取り入れたMRCを積極的に進めており、多くのお子様の歯並びが確かに改善されてきました。
MRCとは、歯並びを悪くしている原因は口腔悪習癖であり、それを正すことで歯並びだけでなく子供のよりよい成長を促すという考え方です。呼吸の仕方、舌のポジション、嚥下の仕方、口を閉じること、これらを中心に指導を行ってきました。
しかし、そもそもなぜ、口腔悪習癖が身についてしまったのかと考えるようになったのです。そこで、愛知県ですでに理学療法士と歯科医院が協力して、全身(姿勢)とお口の関わりについて取り組んでいる姿勢アカデミーの「軸育」という考え方に出会いました。8月と10月の休日を利用し、福岡に講師をお招きして、院長、副院長、歯科衛生士2名で団体受講させていただきました。
例えば「呼吸」。姿勢が悪いと、背中が丸くなるなどして、気道が狭くなり呼吸しにくくなります。そうすると、苦しくて口呼吸になってしまう。そして舌も下がり歯並びも悪くなる。このように口と全身(姿勢)の関わりは、かなり密接であることを学びました。
では、なぜ姿勢が悪くなるのか??
原因は、赤ちゃんの時期にまでさかのぼるのです。赤ちゃんは、生まれて約一年で歩くようになりますが、その間、寝ている状態から起き上がり、座り、ずり這い、ハイハイ、つかまり立ち、歩くなど多くのステップを踏みます。これらのステップはそれぞれとても重要な意味を持ちます。そのため、正しい段階を踏まずに、歩くという機能を手に入れてしまうと、その代償になる部分がでてきます。正しく使われるべき器官や機能は使われないと衰えますし、その代償で余計に間違って使われてしまう器官は疲弊してしまいます。このようにして、姿勢の悪い状態が形成されるのです。
「うちの子は、ずり這いはしていたけどハイハイせずにつかまり立ちした。」などよく耳にしますが、成長が早いと勘違いしてしまい、遅い時より安心される親御様も多いですが、その後よく観察してあげる必要がありそうです。
姿勢がよいことは、運動において、ケガも少なくなるし、例えば縄跳びが跳べなかった子が跳べるようになったり、速く走れるようになったり運動機能にも大きく影響する可能性もあります。その他にも学習能力や心身ともに発達発育にも影響すると考えられます。
姿勢が悪い子に「姿勢よくしなさい」と言って聞かせるのは、悪いことではないのですが、なぜ悪い姿勢になっているのか、良い姿勢を保つために何が(どこが)足りていないのかを診断して、改善させてあげることが大切だと学ぶこともできました。
MRCの最適開始期は5~8歳と言われており、未就学児にはこれまで、積極的に介入は行ってきませんでしたが、歯並びの予防としてもより良い発達発育のためにも未就学児をはじめ、より幅広い年齢層の方に効果があると言えます。
当院では、今後歯並びとともに姿勢も診させていただく体制を整える所存です。一日も早く、患者様に還元できるよう精進致しますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
院長 横田 雄介
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横田デンタルクリニック
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福岡県福岡市中央区赤坂2-3-20 AKASAKA2320 1階
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