唾液について
2021/01/06
新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
こんにちは。歯科衛生士の秋吉です。
今回は唾液についてお話します。新型コロナウイルスの影響で外出時、人と会うとき、マスクをすることが当たり前の時代になりました。マスクは飛沫を防いでくれる役割をしてくれる一方でマイナスな一面もあります。マスクをしていると、口を動かしておしゃべりをする回数が減ったり、水分を取る回数が無意識のうちに減っていたりと、お口の中の潤いが減ってしまう(唾液が減る)行為を行いがちになっています。
では、唾液にはお口の中を機能させるためにどんな作用があるのか。私たちが意識する3つを説明します。
*唾液の作用*
①㏗の調整
食事をすると口腔内の菌が酸を排出し、歯面が溶けやすい状態になります。唾液はアルカリ性のため口腔内を中性に戻しお口の中の歯を溶けにくい環境にします。
②再石灰化
口腔内が酸性に傾き、歯面が溶け出すと唾液に含まれるカルシウムイオンとリン酸イオンを補給しエナメル質を修復する。これが再石灰化です。この作用によって、歯面が溶けてもすぐに穴が開くことはありません。
③自浄作用
食べかすや細菌を流してくれる作用です。唾液が届きやすい部位ほど細菌は洗い流され、酸も作られにくく、むし歯リスクは低くなります。
私たちはこの3つを意識して口腔内をみていますが、今コロナ渦でもう一つ注目する唾液の作用があります。それは全身の健康を守る力もある抗菌作用です。
口腔内は外部と接する大きな粘膜です。マスクをしている時間が長くなると、息苦しさや人目を意識しなくなり表情を作る機会が減り、口周りの筋力が衰え口呼吸になりやすくなります。口呼吸でぽかんと開いた口から細菌やウイルスが直接口腔内に侵入したとき活躍するのが唾液に含まれる抗菌物質です。身体によくない菌やウイルスの細胞膜を破壊したり成長を阻害して守ってくれているのです。
☆注目の抗菌物質IgA(免疫グロブリンA)
IgA は細菌やウイルスが侵入すると取り囲み粘膜への付着を防ぎます。その後自浄作用によって洗い流されます。IgA は唾液以外にもいろんな部位に存在しますがなかでも多いのが母乳です。生まれたばかりの赤ちゃんを守る役割を果たします。
IgA を増やすには、まず唾液そのものを増やすことが大切です。ではどうやって唾液を増やしたらいいでしょう。唾液腺をマッサージしたり、ツボを押したり方法はたくさんありますが、普段の生活で楽に、簡単に、出来ることがあります。それは「噛む」ことです。噛むことで唾液腺が刺激され、唾液がたくさん分泌されるのです。
噛む方法のポイント
・食材を大きめに切る
大きいと飲み込めるサイズになるまで噛むため、噛む回数がアップ↑
・噛み応えのある食材を選ぶ
硬い食材や繊維質の多い野菜、弾力のあるこんにゃく。
お酒を飲む人は、おつまみにさきイカやたくあん。おやつにはレーズンやドライフルーツなどがお勧めです。
・ガムを噛む
噛み始めの一番おいしい時はジュワっとたくさん。味が薄くなってもずっと噛んでいると噛む回数も増えて長時間唾液を出し続けることが出来ます。
キシリトール100%入りなら虫歯予防にも効果的です。
マスクによって唾液が減りやすい今、特に意識して唾液を出すことを心がけましょう。
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